商品やサービスの「品質」は、お客様の満足度に極めて大きな影響を与える要素ですが、企業の規模が小さく創業してまだ歴史が浅い企業では、まずは営業・販売や製造に注力することが求められ、品質に関する配慮が後回しになることが多くあります。
しかし、事業規模がある程度成長したときに、顧客満足度を確保し、リピート購入を呼び込むためには、設計-製造-サービスの全体に渡る品質管理が重要になります。
品質管理のステップとしては、まずは品質データの記録、蓄積がスタートとなります。失敗事例を一過性のものに終わらせず、データ化して蓄積し、複数の事例を横並びで見ることにより、共通な問題点が浮かび上がってきます。これらの問題を要因別に整理し、問題の解決と再発防止策を考える事により、社内共通の品質改善策としてまとめることができます。
さらに、このサイクルを繰り返すことにより、品質を造り込むための設計製造仕様書や、標準業務手順書などのマニュアル化を促進し、一定レベルの品質を事前に確保することにつながります。